2003/11/16
ウォン・ウィンツァン ピアノソロ・コンサート
ゲスト・及川恒平

名古屋・しらかわホール



《第一部》 ウォン・ウィンツァン ピアノソロ

インディアン・サマー<冬の陽だまり>

It's Never Too Late to Meet Again

水のうた、森のねむり

光君へのプレゼント

River of Lives 〜黄河〜

海より遠く

あるいは街で、あの頃

あるいは夏



《第二部》 ウォン・ウィンツァン 即興演奏

”たましいのトポス”



《第三部》 ウォン・ウィンツァン+及川恒平

さみだれ川

面影橋から

ふたつの水たまり

林檎撫づれば

平原にて


《アンコール》 ウォン・ウィンツァン 

夏の風車



コンサート印象記

初めて訪れるしらかわホールは、外観も内部も素敵な造りでした。
見た目だけではなく、音の響きの非常に良いホールでした。
今回のコンサートは、MC以外すべてマイクを通さずに、なま音、ノンPAで行われました。

第一部はウオンさんが、上から下まで、靴まで白一色で統一した服装で登場。
「今回は第二部、第三部はMCなしで、進行します。
まずは、自己紹介するより、音を聞いてください。」

NHKスペシャルのサウンドトラックアルバム「九寨溝」より、「水のうた、森のねむり」や、
10月23日にリリースしたばかりの、恒平さんがタイトル付けをした、
新しいアルバムから2曲、 「海より遠く」と「あるいは街で、あの頃」等を演奏してくれました。

プログラムに、演奏曲目は当日変更になる場合もございますと、書かれていましたが、
一部最後の曲が、「心の時代」から「あるいは夏」に変更されました。

第二部は、楽しみにしていたウオンさんの即興演奏でした。

聞いている間、すべての事を忘れ、異次元へひきこまれる、
そんな素敵な、さりげないけど、ウォンさんのパワーを感じる演奏でした。



第三部、ウォンさんは、第二部までの素晴らしい演奏で、
力を使いきり出てこないのではないかと心配しましたが、
恒平さんと共にステージにあらわれました。
簡単な自己紹介を恒平さんがした後、早速うたへ、

ホール中によく響いた声で、マイクなしとは思えないような素晴らしい声量でした。
ピアノとも調和がよくとれ、二人の信頼関係が感じられました。

「ふたつの水たまり」は、恒平さんが、ステージ上をあちこちあるきながら、
ウオンさんのピアノの音を、楽しみながら歌っている姿が、
まるで、ステージ上に水たまりがあって、いろんなものを映しながら
歌っているように感じました。

「林檎撫づれば」は大声量で、ホール中に響くような力強い声で、
「平原にて」は、ささやくような、それでいてホールの隅々にまでいきわたるような
そんな歌い方でした。
どの曲も、ギターを演奏しながらとはまた違った、上品な感じで、
恒平さんが歌に専念できうたえる環境がよかったです。




                   コンサート後のCD即売サイン会場で。